新生k-1運営とTRY HARD GYM(トライハードジム)が揉めている。
k-1スーパーフェザー級王者の大雅がいきなり王座剥奪され、
3月に決まっていた武尊戦が消滅し、さらに同じ所属ジム選手のルキアとゴンナパーの試合も消滅した。
この件に関してk-1側とジム側の意見の食い違いが出ている。
トライハードジム側の意見
トライハードジム側の代表代行である河部弘也(HIROYA)から公式な発表がありました。
以下HIROYA氏のブログより一部抜粋
僕たちの望みは、プロ格闘家として最高の舞台で、最高の試合をして、多くのファンの方々に喜んでいただきたい、ただそれだけです。
ですので僕たちは、これまで通り試合に向けてトレーニングを重ねてきました。それはつまり、試合に出場する意思を持ち、契約について話し合いをする気持ちを持っていたということです。
このような中で、2月12日に行われる瑠輝也の試合について話し合いを始めた矢先、突然昨日K-1プロデューサーの宮田充様から「TRY HARD GYM所属の全選手の試合がなくなる」と発表され、青天の霹靂の思いです。(引用元:https://ameblo.jp/kickboxing-tryhard/entry-12350085060.html)
HIROYAが言うには今回の件はいきなりk-1側から契約を切られたというもののようです。
k-1JAPANグループの主張
k-1の代表宮田氏もこの件に関しての会見を開いた。
宮田氏の主張以下抜粋
昨年末、TRY HARD GYMによる契約違反がございました。その際は話し合いを行いまして、一度は改善の機会を与えて合意のうえで、当社、K-1 JAPAN GROUPを運営しておりますM-1スポーツメディアとの契約関係を継続することとなりました。
その後、当社はTRY HARD GYMおよび所属選手との契約に基づいて対戦カードを発表して、プロモーションを行って、TRY HARD GYMおよび所属選手も我々が開催する記者会見・プロモーションなどに出席してチケットを販売するなど、大会ごとに準備を進めておりました。
しかしながら今年に入りまして、TRY HARD GYMから契約の合意事項の一方的な破棄を含む不当な要求がありました。そしてこの要求が通らない場合は試合に出場しないという主張がございました。
なお本日の会見に至るまでにTRY HARD GYM代表の河部儀信氏、代表代行を務める河部弘也氏(=HIROYA)に対して話し合いを申し出ましたが、面談及び電話をいずれも拒否されている状況にございます。これにつきまして発表さしあげますと共に、今後については弁護士と相談して法的措置を含め、しかるべき対応をとっていく予定でございます。
(引用元:https://www.k-1.co.jp/news/27341/)
宮田氏の話では、年末にHIROYAのジムトライハードジムが契約違反をしたが
それは話し合いで一度解決し、最近になって再び同じような契約違反の内容があり
それを飲めない場合は試合に出ないという感じで一方的にバックレられたという。
相違点
HIROYAの話ではk-1側から一方的に話し合いもなく切られたといいます。
一方の宮田氏の話ではジム側が不正な要求を続けてきて切らざるを得なくなったといいます。
どっち主張が正しいのでしょうか?
色々なことを含めてこれまでの経緯や憶測を説明していきます。
選手と団体の確執
まず今回の事件の元になっている原因は「k-1所属の選手が他団体の選手とは試合できない」という契約縛りにあります。
この契約自体はUFCもおこなっており、選手をひとつの団体に縛ることにより団体を盛り上げれるので必ずしも悪いわけではありません。
実際にUFCが急激に成長したひとつの要因としてこの契約縛りがあったともいわれています。
今のk-1もUFCを習ってこういうビジネスモデルで運営しようという方向になっているのでしょう。
ただ今の国内のキックボクシング団体はk-1以外にも強い選手が大勢いるため、k-1所属の選手は当然強い選手と試合をしたいため、他団体の選手とも試合がしたいのです。
ここがUFCが大きくなったときと大きく違う点ですね。
当時のUFCはPRIDEが崩壊し、当時世界最高峰といわれたリングの多くのトップ選手がUFCに流れ、まさにUFCこそが世界の強者の集まる目標となりました。
なので結果として選手を団体に縛るという契約にしても上手くいったということです。
最強の選手がUFCに集まるのでUFCで長期契約されるのはむしろ選手としてはありがたく、むしろ逆にリリースされないように頑張る選手が大勢います。
今のk-1は他団体にも良い選手が散ってしまっている状態なのでk-1だけが他団体との接触を禁止すると、ファンとしても見たいカードが見れないなどの問題が出てきます。
その最大の象徴が「名須川天心VS武尊」ですね。
大雅は2017年末に天心と戦うための準備をしていたといいます。
RAIZINの運営とトライハードジムが勝手に話しを進めてしまいこの件が揉める原因になっています。
年末から今回の件まで1ヶ月ほど期間が空いており
その間に大雅と武尊の試合も決まっているので
話し合いは上手くいったとも思えましたが
結局このことが理由でk-1側はトライハードジムを切らないといけないことになったのだと思われます。
関連⇒さらには別件でk-1ジム関係だと小比類巻氏が小比類巻道場から消された事件もありました
まとめ
詳細は分かりませんが、HIRTOYA氏の主張のほうが正しくk-1側が一方的に切ったと見るほうが今の情報では筋が通りますね。
どうあれ、これを機に国内のキックボクシングが盛り上がる方向に向かえば良いのですが・・。
一番気になるのは武尊がこの件を受けてどう動くかですが、肝心の武尊は黙んまり決めこんでいます。
来月のタイトルマッチが消えたわけですから、とりあえず武尊には早くこの事には触れて欲しいものですね。