日本において近年の格闘技の再ブームの火付け役となったのは新生k-1であったと言えるでしょう。

新しくなった新生k-1は昔のk-1のように人間離れしたヘビー級の怪物同士の戦いがメインではなく、メインとなっているのは今まであまり国内では陽の目に当たることのなかった中量級だ。

 

中量級は日本人が活躍できる階級でもあるし、若くてイケメンの選手が多くて従来のk-1とくらべても女性ファンも目立つ。

一応ヘビー級はあるものの、-55kg~-70kgまでがメインの階級で2.5kgごとに細かく階級分けされている。(最初は5kgごとの4階級だった55~70kg)

 

新生k-1から遅れること数年、かつてのPRIDEの運営陣で再結成された団体が「RAIZIN」だ。

RAIZINはキックの試合もたまに組まれることはあるもののメインカードはほぼ総合格闘技となっている。

 

武尊について

 

日本人の人気選手が多い新生k-1の中でもカリスマとして圧倒的な人気を誇る選手が武尊(たける)だ。

武尊は最近では様々なメディアにも露出しているので格闘技ファン以外でも知っている人は多いであろう。

武尊は人気だけではなくしっかりと実力も兼ね揃えている。

超アグレッシブなファイトスタイルが特徴的でガンガン打ちながら前に出て本来はKOの少ない軽量級の選手ではあるが、KO勝利を連発している。

 

名須川天心について

 

k-1では圧倒的な強さ、人気を誇る武尊だが対戦を期待されるキックボクサーがいる。

その相手とは・・キックボクシングではノックアウトという団体をメインに戦い、RAIZINではMMAルールでも試合している名須川天心だ。

 

天心は若干18歳にして「神童」の異名を持つ天才キックボクサーだ。

天心の強さは圧倒的なテクニックとスピード。ノックアウトではムエタイの伝説のチャンピオン相手にも圧倒的な内容でKO勝利を収めている。

この天才キックボクサーの名須川天心と、k-1のカリスマ武尊の対戦をファンが熱望するのは至極当然の話でもある。

 

二人の対戦は実現するのか?

ネット上では武尊の名前や動画が上がるたびに天心と比較される。

実際に2016年末以降くらいは武尊が出ているYouTube動画には大抵「天心」のことを触れるコメントがある。

 

印象としてはどうしても武尊が逃げているように映ってしまい、武尊が叩かれている事が多いが事はそう簡単でもない。

上記したように両者は所属している団体が違うのだ。

 

武尊が逃げているような言われ方をされているが、国内で最強のキックボクサーを決める舞台がk-1であり、武尊はk-1のカリスマでk-1を背負っているわけだから、天心が戦いたいのであれば天心がk-1に行けばよいとも言える。

一方で天心サイドにも言い分はあるだろう。そもそも天心が特別に武尊との対戦にこだわっているわけではない。ファンが勝手に期待して盛り上がっている部分は否めない。

 

今までの国内の格闘技の歴史を見ても実現しなかったドリームマッチなんてたくさんある。

 

例えば、60キロちょっとの体重でHERO’S70キロ級のチャンピオンになったイケイケだったときの山本KIDと、当時PRIDEのライト級(-73kg)で敵なしの強さを誇った五味隆典が戦っていたらどれだけ盛り上がっていたか・・。

 

2016年末に行われた魔娑斗VS五味隆典に関しても、2009年の魔娑斗引退時に川尻達也ではなく五味がキックルールでやっていたらどうか・・。当時からのファンならば一度は想像してしまう妄想であろう。

 

PRIDE、HERO’S、Dream、戦国、k-1など所属団体の違いで実現できなかったビッグカードなんてたくさんあった。

 

武尊と天心以外の特別なカリスマ選手がいない今の現状だからこの2人の対戦にばかり目が行ってしまう部分もあるのだ。

では、天心VS武尊でなくとも、近い階級で武尊とも2度対戦している大雅ならどうか?同じく武尊と2度死闘を演じている小沢海斗なら?

 

名須川天心VS大雅、名須川天心VS小沢海斗

どちらも見てみたいカードではあるが、今こんなカードが組まれればファンはまた「武尊は逃げている」だの言うだけでこのカードが組まれても誰も満足しないのだ。

変な方向で盛り上がりすぎてしまっている面があるのも否めない部分でもある。

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高田延彦の軽率なツイートも話題に・・

 

RAIZINの主催者の一人である高田延彦氏がTwitterで「キック界の2人スーパースター武尊VS天心 戦わせるなら今しかない!」

さらに高田氏は主催者側のオトナの都合でイタズラに戦う時期を先延ばしにして鮮度を落とすのはもったいないという意図のツイートをした。

 

しかしこのツイートに対して高田氏は後日謝罪をし、今後はこの件については一切触れないとした。

 

k-1サイドが武尊を負けさせるわけにはいかないと圧力をかけているという捉え方をされるが・・。確かにこの件に関しては不気味だし、高田氏が軽率だったとも言える。

 

しかしファンの願いは高田氏同様に『武尊、天心出てこいや!』ってことだろう。

 

私は高田氏が悪いことをしているなんて思わない。

高田氏のような影響力のある人間に対して、裏で圧力をかける人間がいることは明白だ。

怒りというよりかは悲しい気持ちになる何とも後味の悪い事件ではあった。

 

k-1サイドが武尊を保護している?

高田氏の発言以外にもk-1側が意図的にこのカードを組みたくないと思わせることは多い。

例えば天心は高田延彦のこのツイートをリツイートする余裕を見せたが、対する武尊はいっさい反応なし。

武尊がネットに疎いというわけはなく、むしろ武尊は自らのエゴサーチをかかさずに行うことで有名なので、これだけネット話題に上がる天心との対戦を意識していないわけはない。

 

他にもk-1で武尊の試合を解説した魔娑斗が武尊勝利後に「あとは名須川天心との試合が見たいな~」と、生放送では発言したが放送ではカットされたりもした。

これは明らかに武尊の意思というよりもk-1側の意思と思わざるを得ない出来事が多すぎる。

ただk-1サイドからしてももし武尊が圧倒的な力差でKO負けするようなことになれば問題にはなるので難しい問題ではあるだろう。

 

2017年末に実現する可能性がある?

武尊VS天心は完全な夢物語というわけでもない。

 

UFCが世界最高峰のMMAの団体となった理由として

代表のダナ・ホワイトUFC所属選手は他団体ではいっさい試合をさせないという契約をしていることも有名だ。

 

両者他団体の選手ではあるが、k-1にしてもRAIZINにしても別に他団体での試合がNGなわけでないからだ。

現に武尊は2015年末のRAIZINに一度だけキックの試合で出場している。

 

同じ大晦日のRAIZINの舞台だったらひょっとすると武尊VS天心が実現するのではないか?と想像してしまうのはファンならば仕方がない。

 

しかしやはり現状ではこの試合が組まれる可能性は低いと言わざるを得ない。

k-1側がこの件について公に触れて良い環境になるまでは厳しいようにも思える。

試合前にここまでこの件に関して発言を控えられた武尊の声も聞きたいところだ。

武尊の性格からして逃げているとは考えにくい。本当は「天心上等!!」と言いたいのだろうがオトナの事情があるのであろう。

 

武尊と名須川天心はどっちが強い?

実現の期待の持てない段階でどっちが勝つのかを考えるのはナンセンスな気もするが、評判を観る限りではやはり天心のほうがやや評価は高いように思える。

実際に試合を比較しても天心のほうが圧倒的な強さを見せての勝ち方が多いようにも思える。

 

ただ強者との対戦経験としては武尊のほうが上だとも言える。

勝負強さやハートの強さ、パンチの打ち分ける技術など武尊が天心を上回るであろう要素も多い。

実際にやってみないことには分からない試合だけにこれだけ盛り上がっているのもあるだろう。

 

どちらも倒れてKO負けという印象がない選手だけに本当に実現が楽しみなカードだ。

格闘技ファンとしてこの試合が実現されることを祈るばかりだ。

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