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マイク・ベルナルドが亡くなった理由は? 全盛期の強さ

 

マイク・ベルナルド

プロフィール
生年月日:1969年7月28日
逝去:2012年2月14日(満42歳)
身長:193cm
階級:ヘビー級
ニックネーム:「南アフリカの大砲」

 

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    選手メモ

    マイク・ベルナルドはk-1などで活躍した元キックボクサー。

    プロボクサーとしてのキャリアもありボクシングは全13戦しており、戦績は11勝(9KO)1負1分。

    ボクシングの戦績でも11勝の内、実に9勝がKO勝利であり、k-1でもKO率の高いハードパンチャーだった。

     

    初期のk-1では、アーツ、ホースト、フグと共に『k-1四天王』と称された。

    k-1参戦当初は金髪で単発のヘアースタイルであったが、しばらくしてスキンヘッドがトレードマークとなった。

     

    ひげそりのCMのフレーズ「切れてな~い」は一世を風靡した。

     

    長年の試合によるダメージの蓄積により、キャリア後半は持ち前の打たれ強さがなくなり、かなり打たれ弱くなってしまっており、パンチドランカーも心配されていた。

    2004年に現役を引退し、2007年にはk-1の育成プロジェクトに指導者として参加していたが、そのプロジェクトを最後に公の場に姿を表すことはなかった。

     

    2012年2月14日、42歳という若さで亡くなった。

    ※詳しくは下記参照

     

    「キレテナーイ」のGM

    ひげそりのCMのキャッチフレーズ「キレテナーイ」で格闘技ファン以外の知名度も上がった。

    アンディフグも当時発売されていたカップ麺「豪麺」のCMのキャッチフレーズ「ゴーメンなさいよ」で話題になった。

    全盛期の強さ

    ベルナルドはk-1初期には四天王とまで称されるほどに強かったです。

    ですが、同じ四天王のフグ、ホースト、アーツとは違いベルナルドは四天王の中で唯一k-1王者になれませんでした。

    ジェロムレバンナ同様に「無冠の帝王」の異名もありました。

     

    94年の初参戦から04年まで10年間戦いましたが、一番強かった時期は90年代後半ですね。

    ベルナルドが一気に打たれ弱くなったとされる試合が2001年のアダム・ワット戦で、この試合で格下相手にらしくない1Rダブルノックアウト負けをします。

    これまでは強敵相手のKO負けはあったものの、格下相手の負けはありませんでした。

     

    以降、2004年の引退までベルナルドは打たれ弱くなり試合結果も出なくなってきました。

     

    個人的に一番印象に残っているベルナルドの試合は2001年のジェロムレバンナとの一戦ですね。

    両者の持ち味が最大限に出た試合で、壮絶な殴り合いの末、1R終了時にバンナが倒れるタオル投入で試合は終わるも、パンチが当たる前に終了ゴングがなっており、声援でゴングが聞こえなかったためパンチがバンナに当たってしまいました。この試合は後にノーコンテストになりましたが、かなりインパクトの強い一戦でした。

     

    アンディ・フグとの交友関係

    ベルナルドと同じくk-1のスター選手だったアンディフグはベルナルドと親交が深かったという。

     

    フグも35歳という若さで亡くなっていますが、フグが亡くなる前のエピソードとして有名なのが、フグが生前に参戦予定だったK-1 WORLD GP 2000 in FUKUOKA大会に「自分の変わりにマイク・ベルナルドを出場させて欲しい」とコメントしたことだ。

    ベルナルドもフグの思いに答えるように、本来はプロボクシングの試合の予定などもあったようだが、全てキャンセルしk-1に戻った。

     

    元々ボクシングテクニックの向上のためにやっていたプロボクシングだが、徐々に本格的にプロボクシングの道へ進む方向になっていた。

    フグが亡くなる前は本格的にプロボクシングに専念することを考えていたようだったが、結果的にフグの遺言を受け思いを背負うような形でk-1にカムバックした。

    マイク・ベルナルドはなぜ若くして亡くなったのか?

    ベルナルドは『錠剤を大量に服用したこと』が直接的に亡くなった理由のようですが、その前から鬱の症状が出ていた言われています。

    長年のダメージの蓄積によりパンチドランカーの症状も出ていたようで、うつ状態も試合でのダメージが少なからず関係しているとも言われます。

    鬱状態が長く続くと、自ら命を絶ってしまう人もいますし、処方した薬が身体にあっているのか、いないのかなども大きく関わる部分です。

    実際はそのへんがどうだったのか、詳細は分かりませんが、少なくとも亡くなる数年前にも症状は出ていたようです。

     

    2012年に亡くなる前にも、何度か自ら命を経とうとした未遂事件もあり、周囲の人間が気を配っていたといいます。

     

    アンディフグは病気で亡くなっており、直接的にk-1での試合が亡くなる原因とはなっていないようですが、ベルナルドの場合は試合でのダメージが少なからず鬱状態の原因にも繋がっているようです。

     

    よくプロ野球選手の引退後というドキュメンタリーをテレビで放送していますが、、、試合でのダメージがある分、格闘家の引退後というのは他のスポーツ選手よりも大変な部分は少なからずあると思います。

    個人的に、ベルナルド氏の急な逝去ニュースは格闘家の引退後という話題の中でも一番衝撃を受けたニュースでした。






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