マクレガーがバスを襲撃するまで
事の発端はマクレガーのチームメイトに対してヌルマゴがバカにする発言があったことから始まったとされる。
チームメイトを馬鹿にされ激怒したマクレガーがヌルマゴの乗っているバスを襲撃し、カートをヌルマゴの乗っていたバスの窓ガラスに投げつけたところ関係ない他の選手を負傷させてしまった。
負傷した選手は出場予定だった試合をキャンセルするほどの怪我を負わされた。
このバス襲撃事件の結果、マクレガーは逮捕される騒動にまで発展した。
マクレガーは結局、5万ドル(約530万円)の罰金を払い釈放となった。
2018.10.6 ライト級王者決定戦で対戦が実現
バス襲撃から約半年、因縁のマクレガーとヌルマゴの対戦が実現となった。
マクレガーは前ライト級王者だったが、負けてベルトを奪われた訳ではなく、UFCからの試合要求を長期間受け入れなかったから(約2年UFCでは試合をしていない)
フロイド・メイウェザー・ジュニアとのボクシングマッチで100億円以上の大金を手に入れたこともあり、なかなかUFCで試合をする気にならなかったのか、試合をしなかったマクレガーにしびれを切らしたUFCがタイトルを剥奪した。
マクレガーの後にライト王者となったのがヌルマゴメドフだった。
試合をせずにタイトルが移動したことにもマクレガーは激怒していた。
試合はヌルマゴがマクレガーを完封
試合前のバス襲撃事件から始まり、前日軽量でも案の定マクレガーが挑発するシーンも見られた。
事前のオッズこそはヌルマゴがやや有利の数字ではあったが、関係者やUFCトップファイターの意見としては五分五分という見方が多かった。
だがフタをあけるとヌルマゴのワンサイドゲームとなってしまった。
マクレガーの調子もベストだったようにも見えなかったが、それ以上にヌルマゴの試合運びが素晴らしかった。
試合はヌルマゴが1R、2Rとマクレガーを完封し、グラウンドにもっていくと何もさせずに一方的に攻めるという展開。
3Rこそややマクレガーがスタンドの展開で見せ場もあったものの、4Rに入ると再びヌルマゴのペースとなり、4R終盤に裸絞めでヌルマゴが一本勝ちを収めた。
マクレガーは意地でもタップしないかと思ったが、疲れもあったのか最後は結構あっさりとタップしました。
試合後に大乱闘に発展してしまう
4Rに裸絞めで勝利したヌルマゴだったが、試合が決まっても興奮が収まらず激怒し、勢いそのままに金網の外にいる何者かを殴りかかりに行ってしまう。
金網内に残されたマクレガーも何者かに襲撃されて殴られる。
場内はいたるところで乱闘騒ぎになってしまい収集がつかなくなってしまう。
結局試合はヌルマゴの勝利で終わったが、その場でベルトを渡させることはなかった。
ヌルマゴの今後の処分は未定のようで、支払らわれるはずのファイトマネー約2億円はヌルマゴには支払われず保留された。
マクレガーに支払われる予定だった約3億円は支払いされたとのこと。
UFCはマクレガーをヒイキしているとの声もあるが、実際に今のUFCの人気も今回の試合のファイトマネーもマクレガーが生んでいる。
UFCがヌルマゴよりもマクレガーの肩を持つのも当たり前といえば当たり前ではあるが、ヌルマゴとしてはそのあたりの対応も不満なのだろう。
ヌルマゴの人格にも問題あり?
ホームレスに金をあげて腕立て伏せをさせて喜んでいるヌルマゴメドフ。
ハヒブ・ヌルマゴメドフと従兄弟が、ホームレスの人に「腕立てしたら金やる」と持ちかけ、その様子を爆笑しながら撮影しているものを自身のインスタに投稿して炎上。なに考えてるんでしょうねー。 pic.twitter.com/SxLvEOcFDe
— 岩井洋一(柔術新聞 速報版) (@busujiujitsu) 2018年8月7日
マクレガーも触れてはいけない宗教的な部分や家族のことを言ったようですが、ヌルマゴもなかなか過激なことをしています。
ホームレスに金を渡して腕立て伏せをやらせ爆笑し、それを自身のSNSに投稿して炎上していたようです。
これはいけませんね。人格を疑われても仕方ありません。
試合後のヌルマゴの言い分
何よりまず最初に、ネバダ・アスレチックコミッション、ラスベガス、申し訳ない。
今回の件で出たのは俺の良い面じゃ無いことはわかっている。俺も人間だ。
でもなぜみんなは俺がケージを飛び越えたことについて話をしているんだ。理解できない。彼は宗教とか俺の国、父親の話を持ち出した。彼はブルックリンまで来てバスを破壊した。下手したら死人が出ていた。これはどうなんだ?なぜみんな俺がケージを飛び越えた話ばかりしているんだ。理解できない。
俺は尊敬について分かっている。父親から常に敬意の念をもつべきだって教わっている。7年間トレーニングをしているカリフォルニアのチームは俺がどういう人間かわかっている。友人も周りの人間も皆俺のことをわかっている。俺は彼だけじゃなくて彼のチーム全員がタップマシーンだって言ってきた。まずい状況になったらタップするって言ってきた。それで今日どうなった。彼らは2階級王者とか言っていた。でも今日彼はタップをした。だからベルトはここにある。ハンブレラ、議論なきUFCライト級王者だ。
メディアについて言いたいことがある。メディアがMMAを変えてしまった。これは尊敬のスポーツだ。トラッシュトークのスポーツじゃ無い。俺はこのゲームを変えたいって言ってきた。対戦相手の悪口を言い合ったりするのは好きじゃ無い。父親、宗教、国、そういう事を持ち出すべきじゃない。そういうことに触れるべきじゃ無い。自分にとってはすごく大事なことだ。
本当にありがとう。みんなありがとう。ここで待っていてくれてありがとう。家に帰ったら父親にとっちめられるよ。ネバダ、ソーリー、ベガス、ソーリー。俺はライト級の議論なき王者だ。ハンブレラ。
メディアは彼がプーチンと写真を撮ったとか言っていた。でも俺はさっき彼(プーチン)から電話をもらった。俺のことをすごく誇りに思うって言ってくれた。勝利おめでとうって。
俺は10月6日に全てを変えるって言ってきた。そしてそれを実行した。ありがとう。
引用元:https://mmatrans.com/2018/10/07/ufc-229-khabib/
まとめ
ヌルマゴの処分はまだ出ていませんが、タイトル剥奪になるかもしれませんね。
乱闘に関わったヌルマゴの取り巻きのファイターはUFCを永久追放されました。
言い分を聞く限り、ヌルマゴメドフもかなり頭にきていたようですが、トラッシュトークで大乱闘のマジギレはちょっとさすがにプロとしてどうかと思います。
マクレガーやメイウェザーはビジネスで盛り上げれるけど、このへんはヌルマゴはヌルいところなのかもしれませんね。
もちろんマクレガーもやり過ぎな言動はありますが(逮捕されてるしw)最後に乱闘したのはヌルマゴですしね。
まぁ実力的にはマクレガーを完封しましたからね。
次はトニー・ファーガソンとタイトルマッチをして欲しいですけど、ヌルマゴVSファーガソンも今回の件でしばらく実現は難しいかもしれませんね。
今回の件で一番の被害者はファーガソンかもしれませんね。。。
マクレガーもこのまま復活できないのか、モチベーション面なども気になりますね。
今回の試合を見る限り、ベストではなかったようですし、やはり一度ビッグマネーを掴むと崩れるのかもしれません。
マクレガーの復活、ヌルマゴはタイトル剥奪となるのか、ファーガソンはタイトルマッチをできるのか、、、今後もUFCのライト級戦線から目が離せませんね。