(画像引用:イーファイト様より)
堀口恭司と那須川天心の試合が2018年9月30日に開催されるRIZIN13で決まった。
当初から噂のあったキックボクシングルールでの対戦となるようです。
堀口はUFCでタイトルマッチまで行き、日本人初のUFC王者まであと一歩というところまで迫った実力者。
昨年日本のリングに戻ってきてからも連戦連勝で相手がいない状況となっている。
対する那須川も55kg級のキックボクシングでは敵がいない状況となっており無双の強さを見せている。
現在20歳と若く勢いのある天心に対して、28歳と油の乗り切った堀口の対戦には注目が集まる。
事前の予想では圧倒的に那須川が有利という予想が多いが、堀口も空手出身の選手だけに初となるキックボクシングルールにもそれなりには対応してくるだろうと予想できる。
師匠を亡くした堀口
堀口の空手の師で闘病中だった二瓶氏が先日亡くなったとの一報があった。
堀口は扇久保との試合前だっただけに色々と背負う形となった。
扇久保戦はMMAルールだったが、うまく扇久保に対応されて判定までもつれてしまった。
堀口も「この試合を見たら絶対に怒られている」と試合後に語った。
生前に二瓶氏も「那須川には興味がある」と語っており、堀口と那須川の試合を楽しみにしていたようだった。
亡き師匠のためにこの試合で空手の強さを証明したい気持ちはあるだろう。
KIDのために試合を早めている?
堀口のMMAの師匠である山本KIDが先日がん闘病中であることをインスタで発表した。
KIDの病の重さ(がんのステージなど)は詳しく報道されていないが、発表したことで深刻な状態なのではないかとも心配されている。
堀口が那須川戦を早めた理由にキッドのこともあるのでは?との噂もある。
堀口にとっては師匠1人が病気で亡くなった直後でのKIDの病気発表なので精神的にもかなり辛でしょう。(堀口はもっと前から知らさせていたかもしれませんが)
試合当日は堀口の煽りでKIDのことに触れるのか、KIDが会場に来るかかなども注目が集まります。
魔娑斗VSKID戦の再現?
2004年の大晦日に行われた魔娑斗とKIDの試合は、
KIDはキックの試合は1試合しかしたことがなかったが、
当時のキック界のトップ選手魔娑斗とキックルールで試合をした。
戦前は圧倒的に魔娑斗が有利だという声だったが、
いざ試合が始まるとKIDの独特なリズム、スピードに魔娑斗が対応しきれずにダウンを奪われた。
すぐに魔娑斗も反撃に移るも、
強烈なローブロー(金的)を入れてしまい、KIDはしばらく悶絶して動けないほどだった。
試合再開されるも金的のダメージもあり
動きが鈍くなったKIDがダウンを奪いかいされて最終的には判定3-0で敗れた。
この試合はローブローがなければKIDが
そのまま勝っていたのでは?という声も多いし、
そもそもローブローに減点があったもよかったのでは?とも思える。
当時の魔娑斗はキック界を背負っており、
この試合ではさすがに負けるわけにはいかない感じで
判定も魔娑斗贔屓になってしまうのは仕方ない部分もあっただろう。
だが、堀口と天心の場合は確かに天心は現在のキック界を背負っている存在ではあるが、
格闘界という意味では堀口のほうが上に位置しているといえる。
当時のKID魔娑斗では、まだ世間に出てきたばかりの無名に近いKIDに対して
すでにトップに君臨していた魔娑斗ということもあったが、堀口と天心の場合は立場的な違いはない。
さらには体重差も魔娑斗とKIDには10キロ以上(試合当日)あったと予想されるが、
堀口と天心だと若干フィジカルでは堀口が上というところもある。
この試合を魔娑斗対KIDと重ねるとすると、少し堀口にも部があるようにも思える。
何かをやってくれる感のある堀口には那須川に初の黒星をつけて大人の強さを見せつけて欲しいところだ。
那須川からしてもこの試合は落とせない試合だけに前回のロッタン戦以上にプレッシャーのある試合といえるだろう。