(画像引用:http://efight.jp/news-20180531_291049/attachment/lomachenko イーファイト様より)
ワシル・ロマチェンコ
生年月日:1988年2月17日
身長:170cm
リーチ:166cm
体重:60kg
階級:ライト級
国籍:ウクライナ
異名:ハイテク
選手メモ
ロマチェンコはウクライナのプロボクサー。
近代ボクシングの完成形と称され、ニックネームはハイテク。
アマチュア時代から輝しい戦績を残しており、五輪では北京、ロンドンと2連覇を果たしている。
アマチュア通算戦績は397戦396勝1敗。(1敗は2007年シカゴの世界ボクシング選手権決勝)
2013年10月にプロデビューにプロ転向する。
デビュー戦でいきなりWBOインターナショナルフェザー級タイトルマッチを勝利し、フェザー級世界5位にランクインした。
2戦目でWBO世界フェザー級タイトルマッチでオルランド・サリド対戦するも判定2-1で敗北した。
3戦目で再び世界タイトルマッチに挑み勝利し、世界最速タイの3戦目で世界王者となった。
7戦目でスーパーフェザー級に階級を上げローマン・マルチネスに勝利し、世界最速記録で2階級制覇を果たした。
12戦目2018年5月にホルヘ・リナレスと世界ライト級タイトルマッチに勝利し3階級制覇を果たした。
現在P4Pランキング1位の最強ボクサー
パウンドフォーパウンドランキングは全階級のボクサーを対象に最強を決めるランキングです。
もともと遊びで作られたランキングなので、厳密な審査基準があったり、何に影響するというわけではありませんが、最近ではボクサーの価値を示すひとつの指数的な役割にもなっています。
ベスト10に入るようなボクサーはもちろんですが、1位になるボクサーは現時点で世界でもっとも注目度のあるボクサーともいえますね。
2018年6月時点でロマチェンコはランキング1位となりました。
つい先日まではGGGことゴロフキンが1位でしたが、先日のリナレスとのタイトルマッチの衝撃度はゴロフキンを超えるものがあったようですね。
ちなみに今回のランキングでは日本の井上尚弥も5位までランキングを上げています。
パウンドフォーランキング 2018年6月時点
2位:ゴロフキン(ミドル級)
3位:クロフォード(ウェルター級)
4位:ガルシア(ライト級)
5位:井上尚弥(バンタム級)
6位:ジョシュア(ヘビー級)
7位:アルバレス(ミドル級)
8位:シーサケット(Sフライ級)
9位:ワンヘン(ミニマム級)
10位:ウシュク(クルーザー級)
ランキング上位は特に大きな試合がないと変動しません。
ゴロフキンとロマチェンコ以外が1位になるってことは今のところなさそうです。
2人の試合も2018年12月までは予定にないので、年内はロマチェンコが1位のままだと思います。
どこが最強?ロマチェンコ
アマチュア戦績:397戦396勝1敗
プロ戦績:12戦11勝1敗(9KO)(2018年6月時点)
サウスポースタイルで手数が多く、一瞬で横へ移動する体重移動などのスピードに長けている。
多彩なテクニックで試合を組み立てコンビネーションの上手さが目立つ試合が多い。
無理チェンコ
「ノーマス(もう無理)」と世界レベルの対戦相手に言わせるほど、相手を戦意喪失させるほどに圧勝する試合が多い。
ロマチェンコと同じくアマチュアで大活躍したリゴンドウと2017年12月に対戦し、リゴンドウですら「ノーマス」と言って戦意喪失を喪失した。
その強さを皮肉って『ノーマスチェンコ』と海外メディアからは呼ばれることもある。
日本メディアが無理やり「無理チェンコ」と訳すこともあった。
最強ロマチェンコ
ロマチェンコの強さはやはりスピード&テクニックです。特に独特のフットワークの重心移動のスピードに対応するのは難しいです。
ただ、ライト級に階級を上げてからはパンチ力の差がリナレス戦を見る限りは出ているようにも思えますね。
フィジカル面でも階級を上げるほどに不利になってくると思うので、このままライト級より上を目指すとなるとKOされることもあるかもしれませんね。
リナレス戦ではダウンも奪われましたし次は分かりませんね。
ロマチェンコの次のプランとしてはベルトランかガルシアとの統一戦になると予想されます。
ベルトランになる可能性が一番高いでしょう。
2018年5月30日右肩の手術
ロマチェンコはリナレス戦で負傷した肩の手術をロサンゼルスで受けたとのことです。
リナレス戦では2Rに右肩を脱臼しており、すぐに入れなおしたものの、この際に関節唇を断裂していたとのこと。
ウクライナに帰国してすぐに肩の痛みがあったそうですが、手術を専門医にしてもらうためにロサンゼルスまで戻って手術したようですね。
手術は無事に成功したようで、復帰戦は今年12月頃に予定しているとのことです。
相手はWBOの現ライト級王者のレイムンド・ベルトランとの統一戦になりそうですね。
この試合はサクッと勝って早くガルシア戦が見たいですね。
追記 ロマチェンコが負ける
最近のロマチェンコの話題としては、何といっても試合で負けたことですね。
2020年10月テオフィモ・ロペスを相手に3-0で判定負けしました。
試合内容に関しては賛否ある感じですが、まあ普通に攻めれてなかったので負けている印象でした。
ライト級の4団体統一戦だっただけに負けたのは痛いですね。
さらにロマチェンコ側が再戦を含む契約をしてなかったとのことでロペスとしてはさらに大きい勝ちになっています。
ロマチェンコ、ライト級だとやはり少しフィジカル面で厳しい感じもしますね。
とはいえ、テクニック的には間違いなく現役P4P候補の1人ではある選手なので今後の試合にも注目ですね。