ベラトールヘビー級の王者を争うトーナメントの一回戦の第一試合「ランペイジ・ジャクソン」VS「チェール・ソネン」が行われた。
前日計量ではランペイジが115kgでソネンが100kgと、15kgほどの差があり、ランペイジが優勢だと思われたが、試合は1~3Rの間終始自分の得意な寝技の展開に持っていってポイントを奪ったソネンが3-0に判定勝ちを収めた。
ソネンは2Rには上手くテイクダウンを奪ったり、テイクダウン後も上手くコントロールをしていたが、途中は極めにいく姿勢にかける場面が目立ち、時間稼ぎの場面も目立った。
3Rに終盤にはランペイジが挑発したりもしたが、それでもソネンは自分のファイトスタイルを最後まで崩さずに、前回ヴァンダレイ・シウバと戦ったときのような打撃には付き合わないような展開へ持ち込んだ。
ランペイジからすると消化不良のような形にはなったが、15kg以上の体重差のある中ソネンは頑張ったという声もあるが、やはり会場からのブーイングが試合内容の全てではあるだろう。
◯ソネン×ジャクソン●
試合中は度々ブーイングの嵐となったが、ソネンは終始自分の得意な形で試合をした。
試合後はすでに第二試合の準備はできていると気合充分の様子。
ソネンは2018年4月に行われる「ヒョードル」VS「フランク・ミア」の勝者と対決する。
2018年のMMAはヘビー級が熱い!
また同日にはUFCのヘビー級タイトルマッチも行われており、フランスのガヌーが王者ミオシッチに挑む。
ガヌーは今後UFCのヘビー級の新たなスター候補としても注目を集めており、前回の試合では日本でも活躍したアリスター・オーフレイムを1RKOにしている。
UFCもベラトールもヘビー級戦線が熱いという感じで、ここ最近は人気低迷中のヘビー級ではあるが、今年のヘビー級はいきなり盛り上がりそうな話題が多い。
最強を決めるUFCとは別の面白い試合が見れるというベラトールのヘビー級トーナメントだけに、今回のこの開幕戦の内容はブーイングも仕方のないところだったか・・。
このトーナメントはベラトールの今年の目玉でもあるので一年を通して楽しめそうだ。
やはりエメリヤーエンコ・ヒョードルの完全復活にも期待をしたいが、ライトヘビー級の王者ベイダーや、ヒョードルをKoしたミトリオン、さらにはUFCの人気者ロイ・ネルソンなど強豪が揃っている。
再び大舞台でヘビー級のベルトを巻くヒョードルの姿が見れることに期待したい。