バダ・ハリ
生年月日:1984年12月8日
身長:197cm
体重:100~110kg
階級:ヘビー級
国籍:オランダ、モロッコ
選手メモ
バダ・ハリは旧k-1などで活躍したオランダのキックボクサー。
産まれはオランダのアムステルダムで、モロッコ系のオランダ人。
k-1では最初はオランダ国籍の選手だったが、途中からモロッコ国籍の選手へ変更された。
k-1当時は200cm近い身長で100kgほどだったので細めの印象だったが、k-1崩壊後のグローリーなどでは110kg以上と体重は年々上がっていった。
素行の悪さが目立ち、k-1参戦当初はまだ20歳ほどだったが、会見で相手選手をぶん殴るわ、試合で負けると控室で暴れ回り暴言を吐きまくるわで非常に危険な選手だった。
若い時にやんちゃというのはよくある話だが、バダの場合は20代後半、30歳を過ぎても素行の悪さは直らず、放火事件、暴行事件などを繰り返して最終的には禁固刑となった。
7ヶ月の監獄生活を経て、約2年ぶりに2018年3月にキックボクシングのリングに復活した。
バダ・ハリの特徴
ファイトスタイル
バダ・ハリのファイトスタイルは基本的にはアグレッシブに前に出るスタイル。
キックも回転系の大技でKOをするなど得意とするが、当時はパンチでのラッシュが特に目立っていた。
ヘビー級選手の中では群を抜くスピードが最大の特徴的で、
ヘビー級の試合を解説していた魔娑斗がバダ・ハリとルスラン・カラエフの試合で「この2人はk-1MAXの選手よりも早いですよ」と語った。
とにかく早いスピードで威力のあるパンチ、蹴りがある一方で
弱点は打たれ弱さ。グラスジョーといって良いほどにあっさりKO敗けすることもあった。
k-1時代のベストバウト
VSアリスター・オーフレイム(2戦目)
2008年のグランプリ決勝戦でレミー・ボンヤスキーと戦い反則敗けをしたバダハリだったが、倒れたレミーに対して攻撃したことに関してまったく反省を見せず「レミーの演技はアカデミー賞ものだ」と倒れたレミーがわざと試合を終わらせたことに対して文句を言った。
これに対してk-1はバダハリの出場停止処分を検討するとしたが、その年の年末(約20日後)にMMAからキックに転向したアリスターと対戦。
アリスターはキック転向初戦ということもあり、バダハリが圧倒的に有利と予想されたが、結果はまさかの1RKO敗け。
バダハリは見事に鉄拳制裁されることになった。
その試合から約1年後のグランプリ準決勝で再戦することになった。
戦前はアリスターがやや有利かと思ったが、結果はバダハリが1RKOで勝利した。
VSルスラン・カラエフ(2戦目)
k-1デビュー当時のバダハリは実力が疑問視される存在だったが、このルスラン・カラエフとの2戦目で覚醒した感もある。
カラエフとの1戦目はグラハムにアゴを壊された後の復帰戦だったが1R秒殺KOされた。
この2戦目もダウンを奪われ終わったと思ったが、大逆転でバダハリが衝撃的な逆転KO勝利を収めた。
VSピーター・グラハム(1戦目)
試合前の会見ではバダハリがやりたい放題でグラハムを挑発していた。
「お前何歳だ?とっとと引退しろ」など当時20歳のバダ・ハリは一回り近く年上のグラハムを挑発。
さらに会見後にはグラハムに近づき殴りかかる始末。
試合ではグラハムが豪快な回転蹴りでバダハリを病院送りにした。
k-1崩壊後のバダハリ
k-1崩壊後はGlobalFC 、GLORYなどを中心に試合をしている。
日本でのキャリア後半は試合前などを見てもまともになったように見えていたが、
k-1崩壊後はプライベートでも問題を起こしまくり、殺人未遂事件まで起こして最終的には7ヶ月間の禁固刑とった。
2018年3月に因縁の相手「ゲルゲス」と復帰戦で対戦し判定勝利を収めた。
出所後もまだまだキックボクサーとしてリングに上がるようだ。
RAIZINなどで再び日本での試合して欲しいとも思うが、逮捕されてしまったことで日本での試合は難しいように思える。
逮捕歴にある選手の過去の事例としてマイク・タイソンが当時k-1と契約してk-1のリングに上がることは決まっていたが、結局試合が実現しなかった理由がタイソンの逮捕歴によって日本に来られないということがあった。